一般皮膚科

当院の特色

紫外線治療

当院では全身型のナローバンドUVBと局所型のエキシマライトの両方を導入しています。

アトピー性皮膚炎や乾癬など広範な病変には全身型のUVB、円形脱毛症や掌蹠膿疱症などの小範囲の病変には局所型のエキシマライトを使用しています。 紫外線治療は頻回の受診が必要になるので、通院しやすい体制を整えています。

ナローバンドUVB
ナローバンドUVB
エキシマライト
エキシマライト

デュピクセント

当院ではアトピー性皮膚炎、結節性痒疹等に対しての生物学的製剤(注射製剤)の導入を行なっています。
2週間おきの注射を行いますが、はじめの2回は院内での注射、その後は自己注射となります。

アレルギー検査

当院では39項目のアレルギーを同時に調べるView39を行なっております。
アレルギー検査で原因が特定されない場合も多いですが、生活指導の参考になる場合も多い検査です。

当院で扱う主な対象疾患

にきび(尋常性ざ瘡)

にきび(尋常性ざ瘡)は毛穴の中に皮脂や角質がつまり、つまった毛穴でアクネ菌等が炎症を引き起こすことで生じる疾患です。思春期から青年期の世代によく見られますが、何歳でなってもおかしくはない疾患です。顔や背中、胸部などの皮脂腺が多く存在する部位に現れやすいです。炎症が強く起きてしまうと、炎症後の赤みや凹凸などのにきび痕が残ることがあります。にきび痕に一度なってしまうと治療のハードルが上がるため、早めににきび治療を始めることがおすすめです。

保険診療ではアダパレン外用(ディフェリンゲル)、過酸化ベンゾイル外用(べピオゲル、べピオローション)をはじめとして毛穴のつまりの改善を期待できる治療があります。また、難治性のにきびには自由診療としてイソトレチノイン内服による治療もあります。重症度や治療反応によって適切な治療を判断いたしますので、当院にご相談ください。

湿疹・かぶれ

湿疹・かぶれは、ガサガサ、ブツブツとした赤みや腫れが、皮膚に現れる疾患です。かゆみを伴うことも多いです。日常的な皮膚トラブルの一つであり、原因は多岐にわたります。原因の特定はできない場合も多いですが、アトピー素因があり幼少期から繰り返す湿疹はアトピー性皮膚炎、皮脂分泌の多さに起因する皮膚炎は脂漏性皮膚炎、乾燥による皮膚炎は皮脂欠乏性湿疹などと呼びます。
原因がある場合はできる限りの原因の除去を行い、ステロイドの外用薬を中心とした治療を行います。かぶれの検査としてパッチテストを行うこともありますが、当院ではまだ対応しておりません。

じんましん

じんましんは膨疹と呼ばれる赤く盛り上がった発疹が出てくる疾患です。典型的には、皮疹が出て数分~24時間以内に痕を残さずに消えていくことが多いです。
原因は薬剤や感染症後のアレルギー反応、物理的な刺激、発汗など多岐にわたりますが、多くの場合で一対一の原因ははっきりしないとされています。抗ヒスタミン薬の内服により治療をすることが多いですが、難治の場合はゾレアやデュピクセントなどの注射製剤を使用することもあります。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎とは、慢性的にかゆみを伴う湿疹が全身に現れ、よくなったり悪くなったりを繰り返す疾患です。小児期から発症することが多いですが、まれに成人で発症することもあります。アトピー性皮膚炎の方は皮膚で炎症が起きており、皮膚のバリア機能が低下しています。また、アトピー素因があり、その他のアレルギーも獲得しやすい場合が多いです。見た目として症状が落ち着いてみえる場合でも皮膚での炎症は起きている場合が多いので、落ち着いて見えても定期的に通院することが重要になります。

治療はステロイド外用薬、タクロリムス外用薬、デルゴシチニブ外用薬、ジファミラスト外用薬を基本とし、かゆみが強い場合は抗ヒスタミン薬を内服します。状況に応じて紫外線治療を行います。症状が強い場合はデュピクセントなどの生物学的製剤やJAK阻害薬の内服を行います。当院ではデュピクセントでの治療も行っております。JAK阻害薬の内服での治療は当院では行っておりません。

虫さされ

虫さされ(虫刺症)とは、カ、ハチ、ノミ、ブユ、マダニ等の昆虫に刺される、あるいは咬まれるなどして発症する皮膚炎のことです。主な症状は、痛み、かゆみ、赤み(発赤)、腫れ、水ぶくれなどです。ハチなどに繰り返し刺されることによって強いアレルギー反応が起きた場合はアナフィラキシーなどの症状もみられることがあります。
ステロイド外用薬による治療を行うことが多いですが、細菌感染を合併している場合や感染リスクが高い場合は抗生剤も使用することがあります。マダニにさされた場合は口器が残存している場合もあり、局所麻酔下で皮膚を切除する場合もあります。

水虫

水虫は白癬菌という真菌(カビ)が皮膚や爪に感染することによる皮膚症状です。感染部位によって名称が異なり、足の裏や趾間部に感染した足白癬、爪に感染した爪白癬、体幹部等に感染した体部白癬と呼びます。感染経路としては、スリッパの使い回し、足ふきマットの共用などが挙げられますが、特に通気性の悪い靴を長時間履いているなどの繁殖しやすい環境の方がより感染しやすくなります。
足白癬や体部白癬では外用薬による治療が主となります。爪白癬の場合は外用薬もありますが、内服薬を使用することも多いです。

いぼ

皮膚表面から盛り上がったできものを総称としていぼと呼びますが、原因は多彩です。ヒトパピローマウイルス(HPV)に感染することによって起こるウイルス性疣贅や、しみが盛り上がったような脂漏性角化症などがあります。
ウイルス性疣贅は感染性があり、大きくなったり多部位にうつったりする可能性があるため、治療の必要があります。治療は液体窒素による治療や外科的な手術により切除する方法があります。液体窒素は1~2週間おきの通院が必要になり、根気のいる治療になります。どちらの治療だとしてもウイルス性疣贅はその他のできものと比較しても再発のリスクは高いものになります。

脂漏性角化症は紫外線が当たりやすい部位を中心にどこにできてもおかしくない疾患です。必ずしも全ての場合で治療する必要はなく、整容面やひっかかって邪魔にならないかなどが治療の判断基準になります。悪性の皮膚のできものとの区別が重要であり、ダーモスコピーによる観察や場合によっては切除し組織検査を行う場合もあります。

熱傷(やけど)

やけどは皮膚組織が高温によって損傷を受けている状態です。組織が障害されている深さにより、I度〜III度に分類されます。I度熱傷が最も浅い熱傷であり、赤みや腫れのみがみられます。II度では水疱がみられ、そのうち浅いものを浅達性II度熱傷、深いものを深達性II度熱傷といいます。III度は皮膚の全組織が障害を受けているものです。熱傷においては障害の程度により、やけど痕が残る場合もあります。2週間以内に治癒が見込まれるI度熱傷や浅達性II度熱傷は炎症後色素沈着は残る可能性はありますが、瘢痕は比較的残りにくいです。深達性II度熱傷やIII度熱傷は瘢痕が残ることがほとんどです。

単純ヘルペス感染症

単純ヘルペス感染症は口唇や陰部への感染が多く、小さな水疱が一気に複数出現し、違和感を伴うことが多いです。指趾などその他部位に症状がでることもあります。1-2週間で治癒することが多いですが、単純ヘルペスウイルスは神経節に潜んでおり、定期的に繰り返します。
一般に抗ウイルス薬による治療を行います。抗ウイルス薬はウイルスの増殖を阻害するものであるため、治療の開始は早ければ早いほどよいです。頻回に繰り返す場合はPIT療法(事前に薬を処方しておき患者さまの自己判断で内服を開始する方法)もあるため、当院にご相談ください。

帯状疱疹

帯状疱疹とは、水痘(水ぼうそう)と同じ水痘・帯状疱疹ウイルスによって発症する疾患です。子どものころにかかった水ぼうそうのウイルスが体内の神経節に潜伏し、病気やストレスなどで免疫力が落ちたときに再活性化して帯状疱疹が現れます。皮膚症状は4週間以内で治癒することが多いですが、痛みについては帯状疱疹後神経痛として持続することがあり、痛いことで有名な疾患です。

症状としては、体のどちらか片側の神経支配領域に沿うようにして顔や胸部、腹部などに、チクチク、ピリピリした痛みや違和感がみられるようになります。まれに両側にみられることもありますが、大多数は片側で発症します。先に痛みを感じることもあり、皮膚症状がでていない時期には帯状疱疹との診断が難しい場合も多いです。
治療は抗ウイルス薬の内服によって行います。顔面での発症の場合、膀胱直腸障害や髄膜炎の可能性がある場合、汎発性帯状疱疹の場合は入院可能な医療機関へ紹介いたします。帯状疱疹後神経痛が強い場合はペインクリニックを紹介いたします。

丹毒・蜂窩織炎

丹毒・蜂窩織炎は皮膚の細菌感染症です。赤く腫れて、痛みが出てくることが多いです。感染の程度は外来治療が可能な軽症寄りのものから、入院が必要となる重症のものまでさまざまです。免疫が抑制されている疾患の方、ステロイド等の免疫抑制薬を内服している方、感染部位の浮腫が高度の方、高齢の方などは重症化のリスクが高いので特に注意が必要です。
抗生剤による治療が一般的です。感染の程度が強く、膿が溜まっている場合は局所麻酔下で切開をすることもあります。重症の場合は点滴治療や全身管理が必要になるため、入院が可能な医療機関に紹介いたします。

乾癬

銀白色の鱗屑(皮膚の粉)をともない境界明瞭な盛り上がった紅斑と呼ばれる赤い発疹が全身に出ます。尋常性乾癬と呼ばれ、乾癬の患者さまの90%位がこの症状です。個々の発疹の大きさ、数、形は様々で、発疹が癒合して大きな病変を作ることもあります。できやすい部位は慢性の機械的な刺激を受けやすい頭部、肘・膝、臀部、下腿伸側などです。青壮年期に発症することが多く、発疹は多発しますが、通常、内臓を侵すことはありません。爪の変形や関節炎を伴うこともあります。まれに発疹が全身におよぶこともあります(乾癬性紅皮症)。その他の病型として、喉が痛んだ後(扁桃腺炎)に雨滴状の小さな乾癬皮疹ができる滴状乾癬、重症の汎発性膿疱性乾癬があります。

乾癬は慢性で軽快と悪化を繰り返しますから一律な治療方針はなく、患者さまの病気の程度、おかれた状況に応じた治療法を選択することになります。通常、外用薬(塗り薬)からスタートします。外用薬はステロイド外用薬、ビタミンD3外用薬やその両者の配合薬を主に使用します。内服薬としては、レチノイド、シクロスポリン、メトトレキサート、アプレミラストが主なものです。これに紫外線療法を加えた3つ(外用療法、内服療法、光線療法)が基本的な治療法です。さらに、これらの治療法で十分な効果が得らえない場合や、副作用などで内服薬が使えない場合などには注射薬である生物学的製剤やJAK阻害薬による治療を行います。
当院では外用治療、アプレミラスト内服、光線療法を行っております。関節痛などがある場合は高強度の治療が必要となる場合があり、適切な医療機関に紹介いたします。

円形脱毛症

何らかのきっかけによって本来、細菌やウイルスなどの病原体を壊そうとする働き(免疫)が自分自身の身体に向いてしまい機能が損なわれる病気を自己免疫疾患と呼びます。円形脱毛症は毛を作る毛包周囲に炎症が起き、一部のリンパ球が毛包の組織を壊そうとする自己免疫反応が起きておりその影響で毛が抜けてしまう病気です。
脱毛症状は頭部に1個、円状にでることもあれば、頭部に多発したり、眉毛や睫毛、髭のみ、体毛のみに生じるなど、身体のどの部分にも起きる可能性があります。さらに、症状が重い場合には、頭全体、あるいは全身の全ての毛が抜け落ちる場合もあります。医学的には、頭部に一つだけの円形の脱毛がある場合には単発性通常型(単発型)、多発する場合には多発性通常型(多発型)、頭全体が脱毛した場合には全頭型、全身に脱毛が及ぶ場合には汎発型、また稀ではありますが、頭髪の生え際が帯状に脱毛する場合を蛇行型といって区別しています。全頭型、汎発型、蛇行型は通常型と比較して治りにくい傾向があります。

円形脱毛症の症状が出るのは一生に一度だけのこともあれば何度も再発する場合もあります。兄弟姉妹、親子で発症することも珍しくありません。つまり円形脱毛症を発症しやすい遺伝的な体質を持っている場合があります。アトピー素因、甲状腺の病気や膠原病との関連もいわれています。
外用治療(ステロイド外用薬、カルプロニウム塩化物外用液)、紫外線治療、ステロイド局所注射などを行います。急速に広範囲に脱毛が進むような場合には入院しステロイドを短期間大量に投与する点滴静注ステロイドパルス療法が行われる場合もあります。また広範囲の脱毛が長期継続している場合はJAK阻害薬を使用することもあります。このような場合は適切な医療機関に紹介いたします。

酒さ

酒さとは、鼻〜頬を中心に、赤み、ほてり、ニキビのような発疹を伴う皮膚疾患です。いわゆる「赤ら顔」の一つとも考えられております。中高年になってから発症することも多く、やや女性に多い傾向があります。ニキビのようなブツブツが出ることもあります。
ビブラマイシン等の抗生剤内服、漢方薬、ロゼックスゲルなどを使用します。自由診療にはなりますが、イベルメクチンクリームも用意しており、ロゼックスゲルでかぶれてしまった患者さまなどに使用いたします。赤みのレーザーとして、Vビームレーザーの照射を行う場合も多いですが、当院ではVビームレーザーを置いていないため実施できません。

TEL
準備中
住所
〒880-0834
宮崎県宮崎市新別府町麓385番
診療科目
皮膚科・美容皮膚科
院長
秋山 尚紀
アクセス
イオンモール宮崎店より車で2分
駐車場
あり
お支払い方法
現金・クレジットカード
休診日
土曜午後、日祝
診療時間 日祝
10:00~13:00
14:00~17:00
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